地域の若手と一緒に
王滝村の文化と香りを届けたい

王滝村は日本を代表するヒノキの産地で、かつては森林鉄道が張り巡らされ賑わいを見せていました。しかし、外国産材の輸入と共に国内の木材価格が低迷。徐々に林業や製材場は衰退していきました。

木材の価値が下がり、山の価値が下がる。「僕らの世代になると山への関心がもっと薄らいでいくのではないか」と、危惧するようになりました。

枝打ち、除伐、間伐… 木を育て、品質の良い材に仕上げる為には整備が必要です。
「森林整備にはお金かけられないわ」「私の代で山の手入れは終わるかも」「山を持っていても二束三文」こんな声が聞こえてきます。

「我々に何かできることはないのか!?」

小さな規模での整備だったら自分たちでできるかもしれない。その時に出た枝や葉を活かして精油を作る事ができれば山主負担は少なくなるかも。自分たちでどこまでできるかはわかりません。林業従事者の邪魔にならないようにしなければなりません。僕たちが思っているよりも課題は沢山あると思います。けど、先人達が守り育ててきたヒノキを、山を育てていきたい。山に住む者として、森と共に生きる者として、小さくても何かしたい。

そんな想いから「ヒノキのリーフオイル」は生まれました。

手入れが必要な森へ入り、間伐や枝打ちをします。その時に出たヒノキの葉を竈門に火をくべ、水蒸気蒸留で抽出しています。機械化はしていない、全てが手作業で愛情がこもっています。

そんな中、村で林業と民宿を営んでいる「藤屋」の娘、優佳ちゃんと話をする機会がありました。彼女は松本大学総合経営学部観光ホスピタリティ学科で学ぶ学生。僕らの活動に関心を持ってくれていました。その後、デザインの専門学校出身で村の会社に就職したこっちゃん、先生を志しているまどかちゃんも加わり地元出身の20才グループねっくじガールズとRext滝越のチームが結成されます。制作費用はクラウドファンディングを活用し見事プロジェクト成立。パッケージデザインが完成し、このリーフオイルをたくさんの人に届ける準備ができました。

また、売上の2パーセントを王滝村の地域の役に立つ事に使う「2% For 王滝」というプロジェクトを立ち上げています。

「ヒノキのリーフオイル」5mlで1428円です。ご購入をお考えの際は是非お手軽にお問い合わせください。

また、製品に込めた思いやヒノキの葉精油の作り方など、さらに詳しい話をnoteに綴っています。
そちらも是非ご覧ください。